これまでの成長が、次の成長への力強い推進力となっています。
一社一社の出会いが、グループ全体の価値になり、
仲間が増えるたび、できることが増えている手ごたえを感じています。

代表取締役社長 松島 穣

 2023-2025年の中期経営計画は、数値目標である売上高88億円を大きく上回って着地し、売上高は2期連続で過去最高を更新することができました。CAGR(年平均成長率)も2期連続で20%を維持しており、力強い成長軌道を描けています。特に2025年9月期の業績には、環境事業の成長が大きく寄与しています。研究開発から実地検証に至る長期の取り組みを経て、ようやく事業として形になり始めました。お客様側で導入前の評価・テストに時間を要する事業ですが、今期は環境修復事業(排水浄化処理製剤)において規模の大きい継続案件の納入実績につながりました。環境事業は、今後の当社の収益成長を支える柱になると確信しています。加えて足元では、自治体と街づくり・都市計画で連携する案件も具体化し始めています。当社グループが現場で培ってきた技術と運用の知見を、地域の課題解決に活かす新たな道も見えてきました。こうした成果を踏まえ、2026年度以降も基本戦略は変えません。既存事業のオーガニック成長とM&Aの両輪で事業規模と提供価値を高めていく方針です。M&Aについては、2023年から2025年までの実績38億円をベースに、2026年から2030年までの投資額を100億円から300億円のレンジで計画しています。上場企業を含めて選択肢の幅を広げながら、グループ入り後に強みを発揮し、持続的な成長につなげられるかを見極めたうえで、手がたく進めていきます。
 中長期の方向性としては、JESG VISION 2030に沿い、売上高500億円〜、時価総額500億円を見据えています。既存事業の成長にM&Aを組み合わせ、そこに新たな事業の芽を育てていくことで、段階的に十分に目指せる到達点だと考えています。 また、営業利益率についてはグループ全体で8〜10%をKPIとしています。過去4年間の平均はおよそ8%ですが、年輪経営を掲げる当社としては持続的に安定した収益を上げることにこだわります。収益は、公益資本主義の観点からも極めて重要です。よりよいサービス・製品、人材への投資、株主還元、地域社会への貢献といったステークホルダーへの還元を継続していくための原資となるからです。各社・各職場においても生産性・品質・安全など、毎年の着実な成長を継続する姿勢を、グループの仲間にも共有しています。
 こうした成長を支える基盤として、採用に加え、M&Aを通じた専門人材の獲得を継続するとともに、JESアカデミーによるエンジニア育成を強化します。4年前と比較し、有資格者数は2倍以上に増加しています。今後は、各社員が取得した資格・スキル情報をグループ全体で可視化・共有する仕組みを整備します。そのうえで、社内公募など若手の挑戦機会を広げ、AI活用による効率化も進めていきます。一方で、上場から4年が経過し、組織の成長に伴う課題も見えてきました。
 ひとつめは、経営層と現場の距離を再び縮めることです。企業規模が大きくなるほど、現場の声が届きにくくなります。従業員への個別ヒアリングを通じて見えた改善点を、意思決定と実行につなげる仕組みを整備し、「現場第一主義」を名ばかりとしない体制を再構築します。
 もうひとつは、組織横断的な情報共有の仕組みづくりです。クロスセルにつながる営業情報に加え、生産性向上につながる業務改善の成功・失敗事例をグループ全体で横展開することで、組織としての学習速度を高めていきます。いずれの課題も、一過性の成長痛として見過すことなく、次のステージに進むための土台づくりと位置づけ、改善に取り組みます。
 私たちの考え方や取り組みは、短期的な評価軸だけでは測りきれない部分もあるかもしれません。それでも、ステークホルダーの皆様に「応援してみたい」と感じていただける、唯一無二の存在を目指して、これからも仲間とともに、一歩ずつ歩んでまいります。引き続き、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2026年4月30日

代表取締役社長

松島 穣